採用サイトリニューアル・制作事例

競争が激化し、他社との差別化がより必要となるなか、老舗ホテルチェーン様が求めるのは「向上心の高い人材」。応募者は増えているものの、効率的な採用活動ができず、採用活動にかかるコストが年々増加していました。
原因は、採用ポータルサイト（就職情報サイト）をメインに採用活動が行われていたこと。採用ポータルサイトの統一された情報では、他社との「違い」、企業としての「ビジョン」などが訴求できておらず、応募者は企業や仕事内容に関する理解が浅い段階でエントリーしているのが現状でした。

「向上心の高い人材を獲得する」という本来の目的を達成するためには、ある一定の母数が必要なため、採用ポータルサイトの活用は必須といえるでしょう。しかし、向上心の高い人材ほど、採用ポータルサイトの情報では飽き足らず、各社の採用サイトでさらに深い情報収集を試みるはずです。本当に重要なのは、採用ポータルサイトから誘導した希望者をいかに絞り込んで、コンバージョンを増やすか（求める人材を獲得するか）です。
そこで、採用ポータルサイトを「集客の手段」と位置付け、自社の採用サイトを採用ポータルサイトで集客した希望者を次のアクションへ導くための「フィルタリングの役割」と位置付けました。

向上心の高い人材にとって企業を選ぶ際の重要な判断材料は、やはり自分のキャリアをどのように育てることができるかという点です。そこで、自社の人材育成・キャリア育成に関する考え方を述べるとともに、職種ごとのキャリアパス、入社後3～5年の社員がどのように成長できたかをインタビュー形式で紹介し、希望者が自分の将来像を喚起できるようにしました。
求める人材が必要とする情報を自社の採用サイトに掲載する事によって、応募者をフィルタリングすることができ、効率的な採用活動が可能になったため、コスト削減に貢献いたしました。

大手不動産会社様の悩みの種は、若年層の早期退職などによる全体的な離職率の増加。離職の原因は「入社前に描いていた仕事とイメージが違う」、「職場の雰囲気が自分に合わない」など仕事や職場に対する理解不足・説明不足が大半でした。

そこで、実際の現場をイメージさせるために、職種ごとに仕事の流れと内容、1日の過ごし方を紹介しました。また、入社から現在までを一社員の声だけでなく、その社員に関係する人物（上司、同僚など）からのメッセージを掲載し、多面的に実例を紹介しました。こういった紹介コンテンツは、企業側の視点ではなく応募者側の視点・言葉で仕事内容を説明すること、またネガティブな情報も積極的に紹介するという判断も重要となります。

現在では異業種への転職も一般的になりつつあり、理系・文系を問わず有能な人材を希望する企業も多くみられます。さらに、同じ業界でも企業によって守備範囲の異なる職名が多々あるため、「企業によってどう違うのか」という点は希望者にとっては是非知りたいところです。
中途採用希望者向けのサイトにおいても、具体的な仕事内容の一端を公開して希望者に体験させることで、自社の仕事を正しく理解してもらうことができ、結果的に中途採用希望者の離職率低下にも貢献いたしました。