Web戦略に求められる成果とは
企業活動においては成果が求められるのが世の常です。
店舗運営戦略や営業戦略がビジネスとしての成果を求められるのと同様に、Webサイト戦略についてもビジネスとしての成果が求められます。企業のWebサイト担当者は、アクセス数やページビュー、検索結果の順位向上だけの数字で一喜一憂してはいけません。必要なのは、それらの数字がビジネスとしてどのような意味を持つかを知り、ビジネスとしての状態を把握することです。
Webサイトの運用・管理に関して担当者が抱える問題・課題
- いつも最後にしわ寄せが来る(突然緊急対応を要求される)
- Webサイトに予算が付かない、人員を充ててもらえないため、ボランティアで対応せざるを得なくなる
- いろいろな部署からいろいろな依頼を受けるがまとめられない
根本的な問題は成果が明確でないこと
Webサイトの運用・管理において、社内の無関心な対応や下請け的な運用がなくならない理由を突き詰めていくと、ほとんどの場合、成果が明確でない・共有されていないことが根本的な問題です。
企業という組織において、各部署は常に成果に対するミッションを抱えています。そのため、自らのミッションや求められる成果に結びつく活動や関連する事柄には熱心で協力的ですが、そうでない事柄には消極的で無関心になるのは、企業に所属する社員としては当然です。
Webサイトの運用・管理に関する問題・課題を解消するためには、企業のWeb担当者がWebサイトがいかにビジネスに貢献し、関係各部署の業務にとって重要なものであるかについて説明すべきなのです。
企業サイトにおける成果とは何か
企業のビジネスにインパクトをもたらさなければ成果ではない
Webサイトの成果目標をすでに設定しており、効果測定も定期的に実施している担当者も今は多いと思いますが、以下のような項目を成果として設定しているのではないでしょうか?
- アクセス数
- ページビュー(PV)
- 検索順位の上位表示
これらの指標は、Webサイトの現状を把握するための指標としては有効ですが、ビジネス上の成果といては十分ではありません。ページビューはユーザーがWebサイト内で迷子になった場合も増えますし、検索エンジンに上位表示されたとしても、訪れたページがユーザーの意に沿わなければユーザはすぐに離脱してしまいます。Webサイトの成果は企業のビジネスにインパクトをもたらすかという視点で考えるべきなのです。
Web戦略を立てることによって「Webサイトで何をすべきか」を明確にし、その目的に応じた測定指標を立てることが重要です。企業のビジネスに直結する成果目標とは以下のようなものです。
Webサイトの成果目標と測定指標の例
成果目標 | 測定指標 |
---|---|
売上向上 | 「Webでの売上」「客単価」「高額商品比率」「直販率」「購買への誘導率」など |
経費削減 | 「FAX・郵送→Web」「紙媒体→Web」「広告→Web」など |
業務効率向上 | 「マーケティング業務」「サポート業務」「営業業務」など業務時間と質の関係改善 |
顧客満足度向上 ブランディング |
「自社サイト比率」「リピータ率」「購買回数向上」「アクティブ会員比率」など |
成果は共有することに意義がある
定期的に効果測定を実施し、ビジネスにとって成果があったかどうかを確認するのはもちろんですが、成果の共有を行うことも必要不可欠です。ビジネスの成果を関係各部署と共有し、各部署のミッションとシンクロさせることで、以下のような効果が見込めます。
- 興味・関心を示し、Webに関わる業務に積極的になってくれる
- Webに関わる業務が、各部署で「業務」と認められやすくなる
- Webを戦略的に位置付け、計画的に運用・管理することができる
- 予算計画・運用計画が立案しやすくなる
- Webに関わるルール・ガイドライン・業務フローが守られる
- 各部のいろいろな要望を整理できる
企業それぞれに最適なWeb戦略はどのように立案すべきなのか
ユーザのニーズ、ビジネスの目的、Webサイトの役割を明確にし、企業に最適なWeb戦略を立案することが成果をあげるWebサイトへの第一歩となります。
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